本文へジャンプ

PRODUCTION NOTE

あらゆる感情が入り乱れる第二部を熱演する

2011年の8、9月に行われたアフレコにて、第一部と第二部のメインキャストはその収録の8割を終えていた。実はガッツ役の岩永洋昭、グリフィス役の櫻井孝宏、キャスカ役の行成とあの3人が揃ってアフレコできたのは第二部『ドルドレイ攻略』のシーン21が初めてだった。雪の中、ガッツとグリフィスが剣を交える緊迫感と3人が揃った緊張感とが相まって、現場はただならぬ雰囲気に包まれていた。3人ともテスト段階から役に入り込み、本気の芝居で挑んでいった。運命が大きく動き、様々な想いが入り乱れる第二部をキャスト陣の熱演が支える。作品に対する想い入れもそれぞれに厚く、行成はすでにOKが出ているシーンにも自ら再録を志願した。

5.1chサラウンド音響デザインの迫力

『ベルセルク 黄金時代篇』三部作の音響デザインは、笠松広司によって5.1chサラウンドにて立体的に構築されている。音により空間を操り、そこに躍動する戦場の息づかいを描き出した。「初めて音響と聞いた時の興奮は忘れられません。僕などが注文を付ける余地がないくらいに完成されていました。甲冑の音、剣の反響音、矢の風切り音、攻城兵器のきしみなど、まるで戦場にいるような包囲感です」と監督・窪岡は語る。特別な設備なしには体験し得ない5.1chサラウンド。劇場でこそ、この臨場感に浸ることが出来る。

新たに書き下ろされた鷲巣音楽

第一部『覇王の卵』で28cue(曲)のサウンドトラックを紡ぎ出した鷲巣詩郎は、第二部『ドルドレイ攻略』にも並々ならぬ意気込みで臨んだ。その中核をなす戦闘シーンに、なんと鷲巣は、前代未聞の延べ2,000人ものオーケストラ+合唱という巨大編成で、まさしく臨戦したのである。監督・窪岡と綿密なる打合せを重ねながら、見解が割れたこともあった。ガッツとグリフィスの決別のシーンもそうだ。黄金時代篇全篇のなかでも重要なシーンのひとつだが、無音という最もプログレッシブな現代音楽表現も含め、10種以上の候補があてがわれていたという。さて、二人はいかなる結論にたどりついたのだろうか?それは皆様自身でお確かめいただきたい。クリエーター同士が真摯なる姿勢で、ぶつかり合えば合うほど、作品のフィロソフィーは成長する。『ベルセルク』という壮大なポテンシャルの成せる技である。

エロス&バイオレンスを表現する

「ベルセルクをやる以上はどちらも重要かつ不可避な要素と考えていました」と語るのは、監督・窪岡俊之。第一部以上にヘヴィに描かれるゴア(残酷)描写は激しき戦場の生々しさをヴィヴィッドに浮き彫りにした。そして、今回は濃厚なエロスの要素が登場する。濡れ場での息づかいに関する音響的采配にもこだわり、どのあたりまで前面に配置するか、調整を重ねた。「エロスについては、シーンを通してどれだけキャラクターを描けるかがポイントだと考えました。作業中はたびたび血圧が上がって気分が悪くなり(笑)ある意味では攻城戦を描くよりハードな戦いだったと言えるかも知れません。息づかいの芝居も素晴らしく、館内が固唾をのんで静まりかえるのが今から楽しみです」。

  • 前のページ
  • ページ3
  • ページ2
  • ページ3
  • ページ4
  • 次のページ
ページTOPへ